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カシオ、新会社「カシオマレーシア」で営業活動開始

記事の概要

カシオ計算機はマレーシアの現地法人「カシオマレーシア」で営業・マーケティング活動を開始すると発表した。

マレーシア市場に密着したマーケティング活動を行い、ユーザーニーズに応えた商品の販売政策を迅速に展開する。

カシオ計算機は1970年代からアセアン地域への輸出を開始し、マレーシアでの2015年度の売上目標は50億円。

元の記事を読む→ 【2014年01月07日:CNET Japan

東南アジアで人気のG-SHOCK

東南アジアで人気のカシオの商品は電卓ではありません。言うまでもなくG-SHOCKです。僕が住んでいるフィリピンでも百貨店の売り場には必ずG-SHOCKとBaby-Gが並んでいますし、ベトナムでもG-SHOCKの大きな屋外広告を見かけました。特にフィリピンでは人気です。大学生とか若い会社員とか、男女を問わず付けている人をよく見かけます。

マレーシアの現地法人で販売を強化するということですが、元記事にもあるようにマレーシア国内ではすでに現地の代理店などを通して販売しています。今回の記事を読んで思い出したのが、去年マレーシアに行った時にクアラルンプールの駅で見かけたこれです。

Baby-Gの看板

駅のホームに設置されたBaby-Gの大きな看板です。そして写っている女の子たちは…

Baby-Gの看板

K-POPアイドルの少女時代です。ネトウヨが見たら「売国カシオ!」とか大騒ぎすることでしょう。笑

Baby-Gと少女時代のコラボですが、韓国でも展開してるみたいです。確かベトナムで見かけた看板も彼女たちだったような気が。日本では当然やってないでしょうね。苦笑

キュート&クール

ではなぜBaby-Gと少女時代が結びつくのか? そこには一つのキーワードがあります。上の看板の写真の上の方の緑の文字。ちょっと見にくいと思いますがこう書かれています。「Tough、Cute、Cool」

ToughでCuteでCoolなBaby-G。それをCuteでCoolな少女時代のキャラクターとつなげているということだと思います。好き嫌いは別として、少女時代って確かにカッコ可愛い系ですもんね。少なくともマレーシアや韓国ではそういう位置付けで認識されているのでしょう。

キュート&クールで思い出したのですが、格安航空会社のピーチ・アビエーションが元AKBの麻里子様をイメージ・キャラクターにしましたよね。実はあれもキュート&クールというピーチのコンセプトを強く訴えるために麻里子様を起用したんだそうです。(出典:東洋経済オンライン

それから、欧米で人気の日本のサブカルチャーはクールジャパンの代表ですが、アニメキャラとかきゃりぱみゅとか「kawaii」も日本のサブカルを評価する要素となっています。つまりキュート&クールというのは、世界共通の若い女性の価値観ということなんでしょう。

みなさんの会社の商品やサービスで、日本の消費者からキュート&クールと評価されているものがあれば、もしかしたら世界の消費者から同じように受け入れられるかもしれませんね。